入居者を引き付ける募集図面を作ってもらうには
募集図面が客付けの第一歩です。
ただこれは不動産屋が作ってくれるので、ノータッチでそのままにしてしまう大家も多いです。
でも、募集図面は入居者やテナントを募集する上でとても重要です。
ここが入口になりますから、ここでなるべく多くの人から問い合わせをいただくことで、そのなかから実際に契約に進む方が出てくるわけで、入口が魅力なく問合せが少ないとなかなか入居者が決まらないことになりかねません。
募集図面は、不動産屋任せにしないで、大家も知恵を出し合いましょう。
募集図面のできるまでの流れ
具体的には、
入居者やテナントの募集を不動産屋に頼みにいくと何点か質問されます。
面積は?
建物の構造は?
何階部分ですか?
家賃は、いくらにしますか?
敷金はどうしますか?
礼金はどうしますか?
などなど、こんな感じで、一般的な記載事項を聞かれて、部屋の図面のコピーをくださいと言われます。
これらを元に、不動産屋が募集図面を作ってくれます。
構成としては、
- 「賃貸アパート」などの見出し
- キャッチコピー
- 間取り図
- 外観写真や地図など
- 大凡の住所、面積、賃料、構造などの基本事項
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- 取り扱い不動産屋情報
こんな感じの項目が一般的な募集図面になります。
入居者を引き付ける募集図面の作る為に
募集図面の中で、客付けに大きく影響するのが、
キャッチコピーの部分です。
他の部分は、だれが作っても大差ありません。
このキャッチコピー部分を一番分かっているのは大家です。
なので、この部分について、その物件ならではの魅力を不動産屋に伝え、取り入れてもらいましょう。
ただ、募集図面の文言にもルールがあって、
不動産構成取引協議会連合会の「不動産の公正競争規約」に従う必要があります。
- 不動産構成取引協議会連合会
- 引用元:http://www.rftc.jp/
簡単に言うと、
- NG表現
- ・大げさ
- ・事実と反する
- ・根拠が明確でない
このような表現は規約違反になります。
また細かい表現のルールもあります。
上記の規約を読むと、キャッチコピーを考えるのが、急に面倒になるので、よほど規約に興味のある人以外は規約は読まずに、ザックリとキャッチコピーを考えて、不動産屋と相談して、「この表現は大丈夫?」か確認してもらいましょう。
規約的にOKでも、集客的には意味のない場合もあるので、
ここは不動産屋と二人三脚でやっていくといい結果が出やすいです。
不動産屋は規約や過去にどんなキャッチコピーが良かったかそのパターンをなんとなく把握しています。
大家は、その物件の他社にはない魅力を把握しています。
この2人が組んで、入居希望者の心に刺さるキャッチコピーができれば、契約もグッと近づくというものです。
メールで2~3往復くらいでできることですから、
募集するときは、必ずこのキャッチコピー部分の吟味はしましょう。
複数の不動産屋に一般媒介でお願いしている場合
複数の不動産屋に客付けをお願いすると、お願いした業者分だけ募集図面も作られます。
募集図面は、それぞれの業者で都度作成するので、このいくつかある募集図面の整合性のチェックは必ずしましょう。
整合性っていうと大げさですが、すべての図面で同じ条件になっているかの確認です。
不動産屋に募集図面ができたら公開前に必ず確認させてくださいと伝えて置き、
事前に伝えた条件と異なっていないか、また既にOKを出した他社の募集図面と食い違っていないかの確認をします。
条件が異なる募集図面が複数出回ると、そのいくつかを目にした入居希望者から、この物件はなんか信用おけないなと思わやすいので、ここのチェックは重要です。
駅から徒歩何分の表記などがずれることが結構ありますので、かならず確認しましょう。
もしズレを見つけたら、基本的には最初にOKした不動産屋の募集図面に合わせましょう。